年に数回の一撃を取り逃がさないための執行カード

出撃カード

暴落当日は判断しない。指数でレベルを判定し、このカードに書いてある額を、書いてあるレバで入れる。 迷いを消すために、平常時に決めておくための紙。

01レベル判定

日経平均の当日下落率と25日移動平均乖離だけで決める。ここに主観を入れない。

Lv条件20年での件数d+20勝率d+20平均判定
対象外単日 −3%級121件58.0%+1.84%通常トレードで扱う
L2単日 −5%以下 または 乖離 −10%以下29件65.5%+4.81%出撃
L3単日 −7%以下 または 乖離 −15%以下9件77.8%+7.02%主砲
L4単日 −7%以下 かつ 乖離 −15%以下2件100%+20.8%全力

L4該当日は 2024-08-05(当日−12.40% / 乖離−20.4% / d+20 +22.98%)と 2025-04-07(当日−7.83% / 乖離−15.1% / d+20 +18.60%)の2日のみ。 どちらも買った後の掘りは −1%前後で、実質的に底で買えている。

中止条件 — これに当たったら出撃しない

×
直近1ヶ月以内に同レベル以上の暴落が発生している
2008年10月のリーマン型連続下落を回避するための条件。20年実測で「買っても掘り続けた」ケースは 2008/10/8(掘り−24.00%)を筆頭にほぼ全てが連続暴落の2回目以降。1回目だけを取る。
×
日経が25日線より上、または乖離が−5%以内
高値圏からの初動下げは反発が読めない。下げ切っていない相場に弾を使わない。

02レベル別 出撃カード

現金300万を全弾とした場合の配分。シミュレーターで自分の実額を入れて再計算する。

L2 単日 −5%以下 または 25MA乖離 −10%以下 20年で29件 / 年1〜2回
投入額
75万(全弾の25%)
レバ
現物のみ 1.0倍 — 追証まで −80.0%
銘柄数
3〜5銘柄に分散
買い方
寄り後の値動きを見て当日中に1回で入れる
撤退
d+20で判断。損切りは置かない(下がったら L3 のカードへ移行して買い増す)
根拠
実測 d+20 勝率65.5% / 平均+4.81% / 掘り中央値 −6.2%
L3 単日 −7%以下 または 25MA乖離 −15%以下 20年で9件 / 年0〜1回
投入額
120万(全弾の40%)
レバ
信用 2.0倍 — 建玉240万 / 追証まで −30.0%
銘柄数
5〜10銘柄に分散
買い方
寄りで半分、後場で半分。当日中に入れ切る
撤退
維持率で管理。価格での損切りは置かない
根拠
実測 d+20 勝率77.8% / 平均+7.02%。掘り10%点 −18.6% に対しレバ2倍は −30% 耐性で余裕がある
L4 単日 −7%以下 かつ 25MA乖離 −15%以下 20年で2件 / 数年に1回
投入額
300万(全弾)
レバ
信用 2.5倍 — 建玉750万 / 追証まで −20.0%
銘柄数
10〜20銘柄に分散(1銘柄の不運を平均化する)
買い方
寄り前に指値を仕込む。寄り後さらに掘る前提で受け止める
撤退
d+20 まで持つ。実測では掘り −1.1% で、追証には遠い
根拠
該当2件(8/5・4/7)とも d+20 で +18〜23%。この日を取り逃がさないことがプロジェクトの目的そのもの

この日に張らないことがルール違反。L2・L3で弾を使い切らないのは、この日にフルで出すため。 レバ2.5倍でも追証は−20%、実測の掘りは−1.1%。恐怖は根拠ではない。

03銘柄の選び方

銘柄は固定しない。その日下げているものから選ぶ。ただし1つだけ絶対のルールがある。

個別株286件(22銘柄・2015〜2026・単日−8%以下)の実測

買う銘柄の状態(25日線乖離)件数d+20勝率d+20平均掘り中央値判定
−20%以下(下げ切っている)6689.4%+19.19%−6.10%最優先
−20〜−10%9262.0%+4.70%−6.77%
−10%より上(高値圏から落ち始め)12549.6%+3.14%−8.65%買わない
25日線から下に離れている銘柄を買う
乖離−20%以下なら勝率89.4%。「大きく下げた」ではなく「下げ切った」が条件。
×
高値圏から急落しただけの銘柄は買わない
乖離が0近辺以上の急落は勝率49.6%=コイン投げ。286件の最悪ケースはキオクシア2026-07-02 (乖離−11.1%の高値圏急落 → その後20日で −52.77% 掘り)。同じ銘柄でも、 高値から落ち始めか下げ切った後かで結果が正反対になる。
分散する
全体が反発する相場でも1〜2銘柄は戻らない。1銘柄に絞るとその不運を引く。 L4で10〜20銘柄に散らすのは平均化のため。

04当日の手順

上から順に実行する。考えるのは手順2の銘柄選定だけ。

  1. 指数でレベルを判定する
    日経の当日下落率と25日線乖離を見て L2 / L3 / L4 を確定。中止条件(直近1ヶ月に同レベル以上)に当たっていないか確認。
  2. 下げている銘柄から、25日線乖離が深いものを選ぶ
    乖離−20%以下を優先。乖離が0近辺以上のものは候補から外す。L2なら3〜5、L3なら5〜10、L4なら10〜20銘柄。
  3. シミュレーターで追証ラインを確認する
    投入額とレバを入れ、追証まで何%あるかを見る。過去の実測(8/5・リーマン・キオクシア)を耐えられるか突合される。
  4. 発注する
    カードに書いてある額を、書いてあるレバで入れる。金額を勝手に減らさない。
  5. d+20 まで触らない
    価格での損切りは置かない。管理するのは維持率のみ。下がったら次のレベルのカードへ移行して買い増す。

05レバレッジ早見表

現金300万・楽天証券の制度信用(追証20% / 強制決済10%)で計算。

レバ建玉総額追証到達強制決済実測との突合
1.0倍300万−80.0%−90.0%全ケース耐える
1.5倍450万−46.7%−56.7%全ケース耐える
2.0倍600万−30.0%−40.0%リーマン2008/10/8(−24.0%)も個別株10%点(−24.3%)も耐える
2.5倍750万−20.0%−30.0%キオクシア2026/7/28(−19.15%)はぎりぎり耐える
3.0倍900万−13.3%−23.3%コロナ2020/3/9(−16.96%)で追証
3.3倍990万−10.3%−20.3%個別株の40%が追証に到達する水準

計算式は 保証金率 =(差入保証金 − 建玉評価損)÷ 建玉総額、追証は20%未満。 現金のみを保証金とする前提(代用有価証券は使わない)。暴落時は代用に入れた株自体も同時に下落し、 含み損の増加と保証金の減少が同時に起きるため、この戦略では現金のみで組む。


数値はすべて yfinance の実データから算出。日経225は2005-01-04〜2026-08-12(5,286営業日)、 個別株は22銘柄・2015〜2026の単日−8%以下の急落286件。手数料・金利・逆日歩は未計上のため実際はやや不利に出る。 投資判断は自己責任。